【勉強法】反復の罠
「何度も繰り返し勉強しなさい。」
「ワークを二回でも三回でもやりなさい。」
という話を先生から言われた人は多いと思います。
しかし、ただ単に同じ問題を繰り返し解くという反復学習にはいくつかの罠が潜んでいます。
【罠1】本当にその問題を理解できているかがわからない
同じ問題であれば、解き方や答えさえ丸暗記してしまえば正解することができます。
もちろん、なぜそういう解き方になったのかというところまで理解した上で、解き方を覚えているならば全く問題ありません。
しかし、そうでなければ、少し問題が変化したり、聞き方が複雑になった瞬間、正解することができなくなってしまいます。
本当に理解した上で正解しているのか?
ただ覚えているだけなのか?
同じ問題の反復練習ではそれを見分けることができません。
「頑張ったのに点数が取れなかった。」の原因が「ただの丸暗記」にあることは多いです。
【罠2】反復練習では段々向上のスピードが遅くなる
反復練習そのものが完全に悪ではありません。
二回目くらいまでは、みるみると学力を伸ばしていける可能性を秘めています。
しかし、回数を重ねるごとにその効果は薄れていきます。
イメージはこんな感じ
同じ問題の反復練習だけでテスト対策をするのは効率が良いとは言えません。
ではどうすべきなのか?
僕の答えは「できる限り色んな問題を解く」です。
例えば、定期テストには出ないような応用問題を解いてみる。
応用問題を解いてみると、基礎問題では気づかなかった自分の考え方の問題点に気づくことができます。
基礎問題は「理解しなくてもパワープレイでなんとかなった」なんてことがよくありますから。
他には、「複数の出版社の問題を解く」ということです。
色んな問題を解いていると、「出版社によって問題の出し方や言葉遣いが異なっている」ことがよく分かります。
まだまだ語彙力や読解力が十分でない中学生の場合、「ちょっと聞き方や言葉が変わっただけで問題が解けなくなる。」ということが起こりやすいです。
そのため、さまざまな出版社の問題に出会っておくべきです。
また、言葉遣いなどが変わると、「ん?」と一瞬考える時間が生まれます。
その考える時間こそが知識の定着に役立つという意味でも色んな問題を解くことには意味があります。
これらのことから、同じ問題を繰り返す反復練習に偏りすぎず、色々な問題に当たってみるべきです。
※学校の先生によっては「努力した感が出る」からか、学校のワークを繰り返しやればやるほど成績に加点するというルールを設けている方がいらっしゃいます。
せめて二回までは加点するなどの上限を設けて欲しいっす。