忘れてまた覚える

A 物事を理解し、覚える。 → テストを受ける

 

B 物事を理解し、覚え、忘れる。そしてまた覚え直す。 → テストを受ける

 

脳科学の研究で、AとBではBの方が成績が良くなる可能性が高いことが判明しています。

 

その理由は脳の「覚える」、「忘れる」という作業にあります。

 

脳は重要な情報とそうでない情報を分別し、重要でないと判断した情報を忘却させるという、「情報の整理整頓」を自動的にしているのです。

 

Aの場合、その整理整頓が行われる回数は一回です。

 

しかし、Bの場合は一回目の覚えるときと覚え直すときの二回、整理整頓をするタイミングがあります。

 

さらに、二回目の整理は一回目の整理によって、ある程度整理されているものをさらに整理整頓し直すという作業になるため、整理整頓のクオリティは高くなります。

 

 

そのため、Aよりも「一度忘れる」という過程を含んだBの方が記憶が定着するそうです。

 

 

 

これを定期テストに当てはめて考えるなら、「テスト期間でテスト範囲の内容を一気に勉強する。」よりも、「テスト期間前に忘れても良いから一旦頭に入れる。そしてテスト前に思い出す。」という勉強の方が結果が出やすいということです。

 

 

 

 

まだまだ中間テストは先ですが、今のうちから「忘れても良いので」、しっかり勉強を進めていきましょう。